本年度、デザイン情報学科卒業研究・修了制作展のテーマとなっている「stellar」には、「星から成る、優れた」などの意味があります。 デザイン情報学科とは何を学べるところなのか? 右も左もわからず入学し、がむしゃらに課題をこなす日々。「この学科では何を学んでいけるのか、将来は何になれるのだろうか」。そんな不安も抱きつつ、胸の内には譲れない思いを秘めて学生生活を過ごしていた人も多いのではないでしょうか。ただ、今になって思うのは全ては布石だったということです。多様な分野から学び経験していくことは、夜空の星々を結び、かたちづくるような感覚でした。自分は何に対し興味関心があるのか、どんな道へ進んでいきたいのか、多岐にわたる可能性からじっくりと見極めることができる学科だからこそ、ひとりひとり異なるカタチに変化していきます。このようにして学んできた集大成である卒業制作は、私たちそれぞれが描いた宇宙に1つしかない星座です。 夜空に輝く多様な星々、それらが織りなす個々の「星座」を、じっくりとご観賞ください。
武蔵野美術大学デザイン情報学科卒業研究・制作展2015
実行委員会委員長 田中舜理