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森山 明子Moriyama Akiko
役職教授
専門分野デザインジャーナリズム
(メディア編集術、日本造形論)
役職教授
専門分野デザインジャーナリズム
(メディア編集術、日本造形論)
経歴
1953 年生まれ。東京芸術大学美術学部芸術学科卒業。75 年特許庁入庁、意匠課審査官となる。86年日経マグロウヒル社(現・日経 BP 社)入社。「日経デザイン」の創刊に関わり、93-98 年編集長。主著は『まっしぐらの花ー中川幸夫』(2005)、『石元泰博ー写真という思考』(2010)、『新井淳一ー布・万華鏡』(2012)。
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『新井淳一ー布・万華鏡』

造本:杉浦康平・佐藤篤司、A5判328ページ、美学出版、2012年(単著)
新井淳一初の評伝。1980年代の日本のファッションの世界的評価に貢献した「世界的桐生人」新井には、ファッションの伴走者、テクノロジスト、染織蒐集研究家、教育者、エッセイストという5つの顔が矛盾なく同居している。また、布の歴史は人類の歴史と伴走するほどに長い。新井の創作と思考を追うことで、「産業の側面が強く、歴史が浅いデザイン」という通念を二重に覆すことを意図した。

『まっしぐらの花ー中川幸夫』

造本:杉浦康平ほか、A5判396ページ、美術出版社、2005年(単著)
中川幸夫初の評伝。中川幸夫の創造をアートとデザインの両方にかかわる造形の問題として扱い、植物をおもな素材とするいけ花論を造形論一般に資するものとするよう意図している。1918年生まれの中川は、制作日誌というべき1967年以降の未発表の手帳を残しており、それらを精査し読解することで作品創造の現場を再現し、そのことによって造形論であると同時に、作品論であり作家論であることを目指した。

『石元泰博ー写真という思考』

造本:杉浦康平・佐藤篤司、A5判324ページ、武蔵野美術大学出版局、2010年(単著)
石元泰博初の評伝。高知よりの農業移民の子として1921年にサンフランシスコに生まれた石元は、日系人収容所を経験した後、シカゴの通称ニューバウハウスで写真教育を受けた。特異な経歴をもつ石元の写真の思考を、取材、作品、テキストによって明らかにしようとするもの。学生時代のシカゴの写真、代表作『桂』から2004年刊の『刻』、半世紀におよぶカラー多重露光写真までを扱う。

『カラー版 日本デザイン史』


竹原あき子と共同監修、共同執筆、デザイン:中垣信夫ほか、A5判192ページ、美術出版社、2003年
美術出版社の「カラー版」シリーズに1995年に加わった『世界デザイン史』の姉妹編として企画したものである。編集方針としては、デザイン運動史にとどまらない、産業社会史、生活文化史的側面からの記述を加え、プロダクトを主軸に据えつつも現在成立しているデザインの各ジャンルをカバーした。

『Gマーク大全 グッドデザイン賞の50年』


監修・共同執筆、デザイン:工藤強勝、A4判236ページ、日本デザイン振興会・美術出版社、2007年
グッドデザイン賞が創設50年を迎えた記念事業としての展覧会および記念本の監修を担当。本書は2006年から翌年にかけて全国を巡回した「100のデザイン、100の物語」、8回のシンポジウムを元にした「証言——グッドデザインの半世紀」を軸とし、「Gマーク制度・主要文献集成」「Gマーク制度年表」を付した4章構成とした。

『デザイン・ジャーナリズム 取材と共謀 1987→2015』


若山滋と共著、四六判248ページ、デザイン:杉下城司、朗文堂、2016年
2020年東京オリンピック・パラリンピック騒動の「問題の所在と根源」をはじめとして、建築文化論者の若山滋と緊急対論。建築とデザイン両面からのジャーナリズム、文化論、歴史学、政治学など8章立てで構成した。

『オリンピックとデザインの政治学』


監修・共同執筆、デザイン:工藤強勝、A4判236ページ、日本デザイン振興会・美術出版社、2007年
グッドデザイン賞が創設50年を迎えた記念事業としての展覧会および記念本の監修を担当。本書は2006年から翌年にかけて全国を巡回した「100のデザイン、100の物語」、8回のシンポジウムを元にした「証言——グッドデザインの半世紀」を軸とし、「Gマーク制度・主要文献集成」「Gマーク制度年表」を付した4章構成とした。

教育について


主な担当科目
編集工学(2000-03年度)、デザイン環境論(2002-06年度)、デザイン・マネージメント(芸術文化学科、2002年度-)、デザイン情報学演習b/プリントメディア編集基礎Ⅰ、Ⅱ(2004年度-)、情報表現研究Ⅲ-C/雑誌をつくる(2004年度-)、プリントメディア研究(2005年度-)、デザイン情報学特論Ⅰ(2004-05年度、大学院1年生対象)、デザイン情報学総合演習Ⅰ、Ⅱ(2004年度-)、日本デザイン史(2007年度-)。

指導学生の主な卒業研究・修士論文
「Typenaut(タイプノート):書籍形成の研究と実践」酒本康平(2002年度卒)。「かなのかたち」鈴木智美、「年中行事御案内便」布施奈央子、「THE AWA-DANCE FILLED IN THE TOWN」田村保寿(2004年度卒)。「多川精一のグラフィズム」永井翔(2005年度卒)。「One vol.room:一冊の部屋」小室良太(2006年度卒)。「デザインにおける綜合化の変遷」江島快仁(2006年度修了)。「平成江戸文字紀行」河原なぎさ(2007年度卒)。「ペルーキャラクターブックス」岩田恵、「なぜ日本で若手の写実派イラストレーターが育たないのか」加賀谷麗美(2008年度卒)。「野鳥書体」侭田潤、「にわはく」本康圭治(2009年度卒)。「ラッシュアワーの教科書」高山優子(2010年度卒)。「玉響—木戸泉酒造とともに—」荘司たまみ、「知らなきゃ損する! 名作民話40選」加藤友季子(2011年度卒)。「鷽の実」西田早織、「SLEEP, STYLE, SCOPE」高橋純(2012年度卒)。「つるしびな」木谷 優、「箸置き」広瀬由佳莉(2013年度卒)。「松野正子展—児童文学の世界—」小林桃子、「海の生き物かるた」穴原由唯(2014年度卒)。「欧文書体研究と実践」永井智大、「折箱の新たな歩み」片田紗葵、「カテゴリ族—現代×江戸時代—」塚本春菜(2015年度卒)。「赤ちゃんのための縁起式」荒明真柚、「漆と紙〜「紙胎」技法における漆と紙双方の変化と分析〜」藤田葉奈子、「書体“GF-はくちょう”」太田規介(2016年度卒)。