着物は日本の風土、日本人の体型に合わせて生まれた独特の文化である。しかし現代社会において着物は「敷居が高いもの」として扱われ、一部の業界を除き日常的に着ることは少ない。業界縮小と伝統工芸の後継者不足が危ぶまれる中、着物の魅力を伝えたいと思った。調べるにつれて先祖代々受け継がれる文化に惹かれると共に「祖母という人間の『祖母』という一面しか知らない」と気づく。そこで、1人の人間として祖母の人生を聞いた上で言葉にならない賛辞を作品にした。
活字中毒で匂いフェチ