様々なメディアで展開される物語は1から始まり、読者や視聴者がそれを順番通りに辿ることは、作者が構成した通りに物語を楽しむための最低限のルールである。生活の中でそれを意識することは少ないが、今回の研究では作者が決めた順序というルールの役割を改めて体感するため、塵理論を元に順序を解体した3冊の書籍からなる物語を制作する。作者の意図の外で読者が物語の進み方を選び取ることにより、日頃無意識に従っているルールが、読者や物語にどのような影響を与えているかを考察する。
お年寄りには席を譲ります。