トノサマバッタは遠くへ跳躍するために後ろ足を発達させ、カマキリは獲物を狩るために前足を鎌状に変化させた。このように、虫は自然環境で生き抜くためにそれぞれが独創的な進化をしてきた。しかし、既存の標本は主に視覚的に伝えるものが多く、虫たちの多様性を示すには限界があると感じた。また独自で行ったアンケートによると、7割以上の人が虫を「嫌い」と回答。その理由として8割の人が「見た目」と回答した。そこで、視覚情報だけに頼らない虫の多様性や機能を伝える新しい標本の提案を研究テーマとした。
ゴールデンレトリバーに埋もれて暮らしたい