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OpenCampus 2017 「サウンドスペース研究」 インタビュー 


1.授業ではどのようなことを学べますか?

音と知覚との関係について学び、音による空間構築の演習を行います。具体的には、1つの空間内の8方向にそれぞれスピーカーを設置し、その8つのスピーカーを使った90秒間の音響作品を制作し、立体的な音の構造物を作り上げます。通常の音楽を作曲することとは違い、音と空間との関係や、その空間の体験者がどう感じるかを考えて、「音響空間をデザインすること」を学びます。また、履修者同士でそれぞれが編集した作品を交換して、そこに更に音を付け加えて編集し、コラボレーション作品の制作も行います。


2.習得できるスキルを教えてください

作品の制作には「Reason」という音楽制作ソフトを使用します。このソフトは、ミキサーやシンセサイザーといった実際のハードウェア機材のように操作でき、ソフト自体の使い方はもちろん、それらの機材についての知識も得られます。また作品制作を通して、構想力や場を展開させる力などを鍛え、計画的に音響空間のデザインが行えるようになります。

「Reason」での制作の様子

3.この授業の大変なことは何ですか?

授業ではまず、ソフトの使い方を勉強するところから始めます。ソフトへの理解度が作品の完成度にも関わってくるので、しっかり使いこなせるようにならないといけません。このソフトでは実際の機材のように配線を行うのですが、多数のスピーカーを使用して色んな音を組み合わせるので、その配線も複雑になってきます。正しく繋がないと思い通りに音が出ないので、中々難しいです。
また、この授業ではヘッドホンを使用して制作を行います。提出する課題は8つのスピーカーで音を動かすのに対して、作っている間は左右でしか音を聞くことができません。8つに音を分けた時どう聞こえるか想定しながら作業することになるので大変です。


教授の今泉先生に優しく指導して頂けます。

4.オープンキャンパスではどのようなものを展示しますか?展示物の見所も教えてください。

8つのスピーカーを使って制作した音楽、音響空間を展示します。 普段聴く音楽とは違った、音の動きが構成する空間を体感できると思います。

当日は各々が作り出した独自の空間の体験ができそうです。9号館3階タスクルームRedにぜひお越しください!


Special thanks / ドングル


©2017 Musashino Art University Department of Design Informatics.