「人」が落とした物だからこそ「落とし物」一つに一つに、物語が生まれている。この「おとしもの」たちに心があるなら、その落とした人のそばにいた「もの」たちは、その人のこと「知っていて」、「見ていて」、何かを感じとっているのではないか。それを想像し、感じ取れるような一冊の本を描きたいと思い、制作した。日々忙しい人々は、色々なことに気づかないことが多い。あわよくば、おとしものたちのように共感し、気持ちを気づいてくれる人がいたらいいな... と思っている。