光は曖昧だ。太陽から照らされる光も、空間に溢れる光も、自然にある木漏れ日もそれ自体は明確な形や像を持たないが、確かにそこにある。そんな光が、素材を通して立体的に浮かび上がると面白いと考えた。また、光が作り出す影が空間を満たすことによって実際には存在しない空間を拡張して捉える。光との親和性が高い竹をモチーフとし、普段身近な存在である光がアクリルという素材と交わって作り出す様子に光や素材の新しい姿をとらえてもらいたい。