外界から得た情報によって認識を成立させる際の脳のボトムアップ処理において、視覚情報に優位性があるというのはよく知られた事実だ。そこで、不可視の情報を可視化して目に認知させることで、受容の仕方に変化はあるのか。本来目では知覚不可能な「音」を数値化して、リズムを打って上下動するようにバーグラフ状に表示させたものをレベルメーターという。それを芸術的な要素を組み入れたオブジェとして昇華させることで、ある音を判断する際のクロスモダリティに変容をもたらすことが可能なはずだ。